ラボスタンプ

  • ラボスタンプは、ソマーク・イノベーションズ(米国、サンディエゴ)が開発したマウス用自動入れ墨装置です。 マウスの尾に3桁の数字若しくはアルファベットを入れ墨することで、マウスの個体識別を可能にします。
  • ラボスタンプシステムによる入れ墨は、マウス尾の中皮に入れ墨が為される為に、適切な操作が行われれば、マウスのライフスパン中に入れ墨が消失する事はございません。
  • また、ラボスタンプによる入れ墨は、マウスに対する侵襲性が殆ど無い為に、無麻酔下で作業が可能です。 
  • ラボスタンプは、米国では、既に大手の製薬メーカー、研究機関及びブリーダー等に採用されており、新たに欧州、アジア、オセアニアでも販売を開始致しました。



  • ご試用の為のラボスタンプの貸し出しを承っています。
⇒条件等につきましてはこちらからお問い合わせください。

クイックスタートマニュアル

1.保定器(Restraint)とニードルカートリッジの選択

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マウスの想定される体重に従い、保定器の仮選択を行ってください。概ね体重10~17グラムのマウスにはSmallが、それ体重18グラム以上のマウスにはLargeが適当です。


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マウスの尾を掴み持ち上げ、保定器の中に入れてください。 

赤色のドームカバーの両側にあるボタンを押して尾止めを開き、マウスの尾を尾止めの間に入れた後、ゆっくりとボタンを開放して優しく尾を挟んでください。


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尾を伸ばした状態でV字の溝の上に保持してください。テールゲージを使い、左側の小さい切り込みから右側の大きい切り込みへ順番に尾を当てがい、一番尾がフィットする切れ込みを見つけてください。 

きつくも無く、緩くも無く、尾がフィットする溝が最適な溝になります。


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テールゲージの最適な溝の場所の色(赤または青)と〇の色(黄または緑)により、使用する保定器とニードルの選択を行います。


2.ニードルカートリッジの差し込みと交換

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装置の電源を入れ、「CHANGE NEEDLE」ボタンを押します。


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ニードルカートリッジを交換する際は、テールゲージの二股になっている先を、装着済みのニードルカートリッジに確り押しつけた後、手前に引き取り出します。(もしニードルカートリッジが未装着の場合はStep 3に進みます)。


3.テールカバーへのTriCellインクスライドの差し込み

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保定器の土台がテール下部面と密着するように、テ ールカバーの下部からゴミ・破片等を取り除きます。

 

2つの位置調整穴が揃うことを確かめながら、テールカバーに新しいインクスライドを挿入します。


4.テールオイルの塗布とテールカバー位置調整

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尾に薄くテールオイルを塗布し、尾を乗せるゴム製の土台部分のV字型の溝に合わせて尾が真っ直ぐになるように維持します。


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テールカバーが水平に 乗るように、保定器の土台からゴミ・破片等を取り除きます。

色分けされたテールカバ ーの穴を、保定器の土台の調整柱に一致するように合わせ、定位置が尾の上に来るようテールカバーを下ろしま
す。

十分な保定を得る為に、テールカバーは強力な磁石になっておりますので、最後までしっかりとテールカバーを指で保持して装着を 行ってください。


5.ID(個体識別)の入力

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定器のハンドルを持ち、保定器を装置の中に挿入します。


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「RESTRAINT CARTRIDGE STATUS」のライトが緑に変わったら、入れ墨するご希望のアルファベット若しくは数字(最大3文字)を入力します。詳細はユーザーガイドをご覧ください。


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ID入力後、「START」ボタンを押すとSTATUSライトが赤く点滅し、入れ墨が始まります。入れ墨が終了 すると、「STATUS」ライトは再び緑に変わります。


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保定器のハンドルを持って、装置から保定器を引き出します。

テールカバーを外し、ガーゼもしくは綿棒とテールオイルを用い、尾から余分なインクを優しくふき取ります。


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マウスの尾を持ち、円蓋の尾挟みを緩めて保定器からマウスを放し、ケージに戻します。

テールカバーから使用済みのインクスライドを取り除き、廃棄します。

(インクスライドは1作業毎の使い捨てです)